交通事情 ・「人じゃない生き物同士のコミュニケーション」が書きたいな ・自動運転カーが実用化された近未来、交通事故はなくなったものの、動物たちが道路を横断する度に交通がストップするという社会問題が発生していた。人間たちはこれに対処するため、動物を轢き殺すよう自動運転カーのプログラムの変更を試みる。一方で、この問題を知った動物たちは、車とのコミュニケーションを試みる。 無題 ・ガーデンの無菌室っぽい空間が現実にあったらどうなる? ・ヒトは食の供給の自動化に成功する。家畜たちは自動的に肥育され、殺され、パッケージ化され、市場を流通し、家庭に配送され、機械によって調理される。ヒトの手を一切介することなく、ヒトが餓死しない環境が構築された。 ・人が「生きること」だと感じるその接点が、どんどん移動していくという話。 ・ある人にとっては「勉強すること」が生きることだし、「プロジェクトを成功させること」のために生きている人もいる。生命の現場はすでに畑ではない。 ・家事が完全に自動化されたら、夫婦でいることの必然性も下がるよね。主人公は共働きの家族3人にしよう。一緒に食事を取る必然性はない。なぜならスイッチ一つで抜群に美味しいご飯が食べられるから。 群知能 ・チャオのA-LIFE設定を活かしたいよね ・統計の恐怖というのは近代SFの一つのテーマなので、それと絡めながら。 ・統計に基づくコンピュータの挙動は、専門家であっても、どうしてそうなるのか判断が出来ない。あくまでインプットとアウトプットの組み合わせを見て、彼はこう考えたのではないか、と推測するだけだ。 ・私はそこに、知性の存在を垣間見た。 通信 ・チャオは共感能力が高い。しばしばプライバシーを無視してお互いの秘密を共有している。 ・このデジタルペットは、一見すると一体一体別々の知性を持っているように見える。しかし実際には、彼らは極めて高速なネットワークによって繋がっており、一つの群れの中に思考が宿る。 ・僕は、この子は友達だと思っていた。けれど、本当は違っていた。彼らは僕の言葉と彼女の言葉、交わるはずのなかった二つの言葉を統合的に判断している。 ・決して共感能力が高いわけじゃない。実際に喋った言葉、僕たちの知り得ないプライベートを彼らは見聞きして、知っている。 ブラックボックス ・チャオ=パートナー=人をごく近くで客観的に見ている何か、みたいな。 ・父が死んだ。自殺だった。彼は生前、何を見て、何を思っていたのか。ブラックボックスが詳細にその死に様を記録していた。絶対にその中に自殺の原因があるはずだ。そう考えた息子が探偵役の答えのないミステリー。 この村には二種類の人間がいる ・人間に最も近い生物がいたとしたら? ・同じ人間に見える。同じ言葉を喋っているように見える。けれども中身は全く異なっている。お互いに生殖をすることもできず、異なる医療を受けなければならない。根本的な違いがあるはずなのに、表面上はまるで見分けがつかない。